映像制作・不気味の谷 映像制作会社が意図的に行っていること
映像制作の中の不気味の谷
(*1 Fig1)
1970年ロボット工学者の森政弘は「不気味の谷」という概念を打ち出しました。
ロボットは人に近ければ近いほど,親近感が湧いてくる一方で,ある地点まで似せると、急に不気味に感じてしまう。
この論文は当時は注目されませんでしたが,2005年より欧米で脚光を浴び始め、デザインやハリウッドの映画などで広く知れ渡っています。
CGやアニメーションでリアリティを追求しすぎると逆にリアルさが失われるため,わざと歪みを加えるのです。
ピクサーは、「『Mr.インクレディブル』の登場キャラクターは、不気味の谷を避けるため、意図的にデフォルメを行っている」と語っています。
参考
- Masahiro Mori:The Uncanny Valley IEEE ROBOTICS & AUTOATION magazine, Vol.19, No.2, June 2012, pp.98-100.