映像制作、私たちの行動理由と広告運用
私たちの行動理由
わたしたちが新しい商品を買ったとき、その理由を確信を持って言うとき、それは本当に正しいのでしょうか?
実験心理学者ペター・ヨハンソンの研究では、2枚の写真のうち好きなほうを選びます。しかし渡された写真はすり替えられて、別の写真をもらうわけです。そこで、被験者は自分がその写真を選んだ理由を自信満々に語る。気づく人は2割以下だといいます。
(Fig1. *1)
自分の答えがすり替えられて気づかなければ、即座に理由付けを考え出して答える上に、もう一度同じ質問をすると、そちらの写真を選んでしまう、つまり本当に好きになってしまうのです。人は思っているより自分のことを知らないのです。
つまり広告をたくさん見せられると、自動的にその商品を脳にたくさん取り込んでしまうということも意味します。
かつてはその広告の魔法に異議を唱える人達は多かったです。
- Failure to Detect Mismatches Between Intention and Outcome in a Simple Decision Task Petter Johansson, et al. 2005. Science.