目に捉える世界は2次元か3次元か
私たちは3次元の世界に生きています。目がただの景色を移すレンズに過ぎないなら、写真と同じ2次元の情報しか入りません。どうやって、われわれは物の立体感を感じているのでしょうか?
まずは、質感です。照明から生まれる陰影や光沢感で形が推測できます。
(Motoyoshi et al. (2007) Image statistics and the perception of surface qualities. Fig1より)
また重要なのが、両眼立体視です。簡単に説明しますと、右目と左目では移す光景の角度が微妙に違うため、その差を脳が感じ取って3次元的な位置を計算してくれています。
この効果を利用して、3D映画では特殊な眼鏡を使い、両方の目にわざとずれた画像を送ることで脳が立体的だと錯覚するのです。
※VR用ゴーグルや眼鏡