美しさには理由がある
美しい顔とは
前回は美しさの心理学についてお話しましたが、今回はその続きで、人の顔について見てみましょう。
フランシス・ゴルトンはかの有名なダーウィンの従兄弟で、優生学を発展させた研究者でした。優生学は乱暴な言い方をすると、家畜の品種改良のように、人間も才能あるものを掛け合わせれば遺伝的天才を作れるというような考えです。
そんな彼が犯罪者の顔写真を何枚も重ねて、犯罪者特有の顔を探すという試みをしたところ、なんと現れたのは「美しい顔」でした。これは現代のデジタル写真合成でやっても同様の結果が得られます。*1
(Ellis, Havelock. The Criminal. London: Walter Scott, 1890. より20人の犯罪者の合成)
つまり平均的な顔こそが魅力的な容姿だったのです。確かに病気や怪我などの観点から考えれば平均が一番安定しており優れているのかもしれません。(美人の条件)
*1 : mail online. (2013)『「Meet the world’s Mrs Averages: Scientists blend thousands of faces together to reveal what the typical woman’s face looks like in 41 different countries from around the globe」』
※映像制作における映像の見方
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