左と右の科学
以前左目と右目では見ているものが違うお話をさせて頂きましたが
今回は左と右の科学
「自然界における左と右」(マーティン・ガードナー)を読みました。
“”鏡は左右は反転させるのに、なぜ上下はそのまま映すのか?“”
深く考えるとだんだんとわけが分からなくなるこの問いから始まって、左右について掘り下げた、とても興味深い本でした。その答えは本を読んで楽しんでいただくとして、本文中で人の脳の認識について述べられているところがありました。
次の二つの顔のうちより幸福そうな表情をしているのはどちらでしょうか?
(J. Jaynes, The Origin of Consciousness in the Breakdown of the Bicameral Mind (Boston: Houghton Mifflin, 1977)より)
右ききの人は左の顔を幸福そうに感じて、また左ききの人は逆のことがいえたそうです。
医学的には、左右の脳のうち空間的能力、直観的理解をつかさどる方を劣位半球と呼び、これは右きき、左ききと関係しています。とはいえ、大部分の人は劣位半球が右脳にあります。右脳は左の視野を支配しますので、左半分が笑っている顔の方がより幸せに見える人が多いのかもしれません。
皆さんはどちらだったでしょうか?
映像は見る人によって違うということのご理解ください。